長年インターネット上や音楽ファンの間で囁かれてきた噂や誤解についても、事実関係を整理しておく必要があります。
誤解1:「明日への扉」のヒット後に後付けで「旅立ちの日に…」が作られた?
これは明らかな事実誤認です。一部のリスナーの間で「あいのりのヒットに乗じて替え歌を作ったのではないか」という憶測が流れた時期がありましたが、実際の制作順は逆です。高校時代、路上ライブを行っていた初期段階ですでに「旅立ちの日に…」は完成しており、路上ライブの手売りカセットテープや自主制作盤にも収録されていました。メジャー展開にあたり、タイアップの趣旨に合わせて「明日への扉」が派生形として誕生したのが正確な歴史です。
誤解2:川嶋あいはI WiSHの活動を嫌がっていた?
「路上シンガーとしての誇りを持っていた彼女が、商業的なポップユニットへの参加を快く思っていなかったのではないか」という見方もありました。しかし、後の自著やインタビューで語られている通り、川嶋本人はI WiSHとしての活動を「自らの歌声を全国に届けるための奇跡的な扉」として受け止めていました。路上ライブ1,000回という過酷な目標を達成する過程で、I WiSHでの実績が大きな推進力となったことは間違いなく、彼女自身もnaoとのユニット活動を今なお大切に振り返っています。