原作の持つ情緒的なストーリーを、視覚と聴覚の芸術へと引き上げたのがアニメーション制作会社ufotable(ユーフォーテーブル)です。SNSや動画プラットフォームで「神作画」として拡散され続けている面白い動画や名シーンまとめには、他社には真似できない独自の制作体制が隠されています。
一般的なアニメ制作では、作画監督が描いた原画を外部の撮影スタジオに委託してエフェクトを重ねますが、ufotableは社内に「撮影部門(デジタル映像部)」と「3DCG部門」を完全内製化しています。これにより、作画スタッフとデジタル処理スタッフが同じフロアで密に連携し、刀から溢れ出る「水の呼吸」の浮世絵風エフェクトや、「ヒノカミ神楽」の猛々しい炎の揺らぎを、背景の3D空間と完全に同期させることが可能になりました。
伝説となった「立志編」第19話と「柱稽古編」最終話の衝撃
アニメ史に残る転換点として語り継がれているのが、「竈門炭治郎 立志編」第19話『ヒノカミ』です。下弦の伍・累との死闘において、挿入歌『竈門炭治郎のうた』が流れる中、父から受け継いだ神楽の舞を剣技へと昇華させる戦闘シーンは、放送直後から世界中のSNSでトレンド1位を独占しました。原作者の吾峠呼世晴氏も当時のコメントで「作画、音楽、演出のすべてが凄すぎてボロボロ泣きました」と絶賛を送っています。
そして記憶に新しい柱稽古編の最終話では、産屋敷邸の大爆発から無限城へと落下していくシークエンスが、まるで実写映画のVFXを見ているかのような超高精細グラフィックで描かれました。公式YouTubeチャンネル(アニプレックス チャンネル)で公開されている公式PVやクライマックス映像は、数百万回から数千万回という驚異的な再生数を記録しており、何度見返しても新しい発見がある映像密度を誇っています。