北陸新幹線の延伸以降、観光客やビジネス客の増加に伴って宿泊施設の建設ラッシュが続いていた金沢市。NEWSポストセブンが報じたように、市内ではビジネスホテルやシティホテルが乱立し、過当競争による宿泊料金の低下やサービスの多様化が進んでいました。そうした日常的な宿泊空間の密室で、凄惨な事件は発生しました。
報道各社の取材によると、2023年9月、金沢市シティホテルの一室に派遣型風俗店の従業員である20代女性を呼び出した中村信之被告(逮捕当時54歳)は、あらかじめ準備していた包丁を使い、女性に馬乗りになって首や胸などを10回以上めった刺しにして殺害しました。強い殺意に基づく一方的な犯行であり、被害女性には抵抗する術も逃げる隙も与えられていませんでした。
さらに捜査の過程で判明した異常な行動が、殺害直後の写真撮影です。TBS NEWS DIGの報道によると、被告は血を流して倒れる被害女性の姿を自身のスマートフォンで複数枚撮影していました。単なる金銭トラブルや突発的な口論による犯行ではなく、周到に凶器を準備し、殺害行為そのものと「その後の光景」を記録に残そうとした計画性の高さが、捜査関係者の間でも強く問題視されました。