早穂さんといえば、結婚前に「ジュニア・アスリートフードマイスター」や「野菜ソムリエ」の資格を取得し、前田投手の登板日に合わせた徹底的な食事メニュー(通称・マエケン飯)で夫の肉体を支えてきた「内助の功の象徴」として知られてきました。しかし、3歳年上の姉さん女房として完璧を求め続けてきた生活は、米国での年月が重なるにつれて心身を削る過酷なものへと変化していました。
異国の地でのワンオペ育児と「主夫不在」の過酷な現実
メジャーリーグのシーズン中、選手は年間の半分近くを全米各地への遠征(ロード)で過ごします。広大な米国では移動だけで数時間を要し、タイムゾーンも頻繁に変わります。その間、治安や言語の壁がある異国の地で、2人の子供の学校送迎、習い事、日々の家事、さらには防犯面の管理まで、すべてを早穂さん1人でこなす「完全ワンオペ育児」が常態化していました。
NEWSポストセブンの報道(2025年5月30日配信)でも指摘されている通り、周囲の知人や自身のSNS発信の端々からは《ワンオペ育児と旦那の世話に限界を感じていた》という切実な本音が浮かび上がっています。夫が遠征から戻れば、今度はプロのアスリートとしての繊細な体調管理や食事のサポートが求められます。特に2021年のトミー・ジョン手術からのリハビリ期間や、タイガース移籍後の成績不振によるピリピリとした空気感のなかで、夫のメンタルケアと成長期の子供たちのケアを同時に1人で背負い込むことは、限界点に達していました。
「手作り弁当」に込められた誇りと日本での新生活
帰国後、早穂さんのインスタグラムで注目を集めたのが、日本の食材を使って彩り豊かに詰められた子供たちへの手作り弁当の写真でした。米国時代は現地の限られた食材で工夫を凝らしていた早穂さんですが、日本に帰国してからは、早起きして子供たちのために栄養満点の弁当を作る日常を発信しています。
かつては「メジャーリーガー・前田健太の成績を上げるための食事」に全神経を注いでいた彼女が、現在は「日本で新しい学校生活に挑む子供たちの心と体を支える弁当」へとシフトしている点に、母親としての強い覚悟と生活の変化が表れています。また、日本国内であれば親族のサポートや日本の安心できるインフラを活用できるため、精神的なゆとりを取り戻している様子がうかがえます。