後年のインタビューやテレビ特番において、木村拓哉は20代の頃の自分を振り返り、「自分を守るために必死で、どこか上から目線で周囲に接していた」「今思えばすごくダサかった」と自嘲気味に語っています。平成のトップアイコンとして常に完璧を求められていた青年が抱えていた、等身大の弱音が垣間見える証言です。
当時、SMAPの冠番組、ミリオンセラーを連発する音楽活動、そして主演ドラマの撮影が休みなく重なり、睡眠時間が連日2〜3時間という極限状態が続いていました。世間が祭り上げる「時代の寵児・キムタク」という虚像と、実力不足に苦悩する生身の自分とのギャップ。その違和感や恐怖を悟られまいとするあまり、虚勢を張り、現場で過度に尖った態度をとってしまうことがあったと分析されています。