選択問題や穴埋め問題はスムーズに解けても、最後に立ちはだかるのが記述式の書き方です。「自分の考えを述べなさい」「~について説明しなさい」という設問に対し、白紙のままフリーズしてしまう受講生が後を絶ちません。
ここで押さえるべき最大のポイントは、「記述式であっても、個人の自由なポエムや感想文を求めているわけではない」という点です。採点する講師は、テキストに記載されている「重要キーワード」が解答文の中に含まれているかどうかを基準に減点・加点を行っています。
記述式を3ステップでまとめる黄金テンプレート
記述式の回答を作成する際は、以下の3ステップで文章を組み立てると、減点されない論理的な解答がわずか5分で完成します。
- ① 結論(定義):テキストの該当箇所にある定義文をベースにする。
- ② 理由・背景:「なぜなら~だからである」「その人らしい生活(QOL)を維持するため」など、テキストの趣旨に沿った理由を添える。
- ③ 介護職としての行動指針:「そのため、介護職は利用者の自己決定を尊重し、残存能力を活かした支援を行う必要がある」と締めくくる。
【具体例】「自立支援」と「尊厳の保持」に関する記述のまとめ方
たとえば、介護における尊厳の保持・自立支援をテーマに記述を求められた場合、ただ「優しく親切にお世話をする」と書くだけでは不十分です。それどころか、過度な手助けは利用者の機能低下を招くため、介護の基本理念としては減点対象になりかねません。
合格ライン(70点以上)を確実にクリアする模範的な構成要素は以下の通りです。
- 必須キーワード1:「できること(残存機能・能力)」と「できないこと」の見極め
- 必須キーワード2:「自己決定の尊重(本人が選択し、決定すること)」
- 必須キーワード3:「身体的自立だけでなく、精神的・社会的自立も含めたその人らしい生活の継続」
これらを繋ぎ合わせ、「利用者ができない部分だけを単に補うのではなく、本人の意思や自己決定を尊重し、今持っている能力を活かして自分らしい生活を続けられるよう支援すること」といった趣旨でまとめれば、文句なしの満点回答となります。