Here is expert analysis on ニュースの「〇人含む〇人以上」はどう読む?報道表現のルールと意味を徹底解剖.

法律や報道の世界ではルールが統一されている一方、一般のビジネス現場やSNS上のやり取りでは、「以上」や「含む」の解釈をめぐるすれ違いが頻繁に起きています。

特に混乱が生じやすいのが、「100年以上続く伝統行事」のような概数(おおよその数)と「以上」が組み合わさったケースです。2026年10月には山梨県内でクマの出没がピークを迎え、「100年以上続く伝統行事の中止」などの深刻な影響が報じられるとともに、環境省が報道向けに初の説明会を開く事態となりました。

このような文脈で使われる「100年以上」は、厳密に100年ちょうどから数えている場合もあれば、「110年や120年といった1世紀を超える長い歴史」をキリよく表現するために使われている場合もあります。これに対してSNSや知恵袋などのコミュニティでは、次のような疑問や困惑の声がたびたび見受けられます。

  • 「飲食店のクーポンで『3,000円以上のご飲食で利用可』と書いてあったのに、会計が3,000円ぴったりだったら店員に『3,000円を超えないと使えません』と言われてモメた」
  • 「アンケートの年齢欄で『20代以上』と『20歳以上』が混在していて、どこからが含まれるのか直感的に分かりにくい」
  • 「ニュースで『小学生以下無料』と見ると、小学生が含まれるのか未就学児までなのか一瞬迷ってしまう」

現場でのトラブルの多くは、「以上=その基準値よりも上(超える)」と感覚的に思い込んでいる発信者側のミスによって引き起こされています。「小学生以下」であれば小学生(6年生まで)は確実に含まれますし、「3,000円以上」であれば3,000円ちょうどは法的に100%対象に含まれなければなりません。