ドラマ『ルパンの娘』第1シリーズ(2019年7月期)の第1話から、視聴者の度肝を抜いたのが円城寺輝の登場シーンでした。泥棒一家「Lの一族」の娘である三雲華(深田恭子)の幼馴染であり、自身も世界を股にかける大泥棒という設定ながら、華の前に現れるたびに突如として指を鳴らし、壮大なミュージカルナンバーを歌い踊り出すという前代未聞のドラマ演出が採用されたのです。
放送直後からSNSやメディアでは「あの中毒性のあるイケメンは誰だ?」「歌上手すぎ!ダンスのキレが尋常じゃない」と熱視線が注がれました。演じる大貫勇輔さんは、7歳からダンスを始め、17歳でプロダンサーとしてデビューし、国内外の数々のコンクールで受賞歴を持つ実力派です。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の死のダンサー役や『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』のオールダー・ビリー役など、舞台界ではすでにトップランナーとして知られていましたが、本作が本格的な連続ドラマ初レギュラー出演となりました。
シネマトゥデイなどの報道各社が当時こぞって報じたように、ドラマの枠を超えた超絶技巧のジャンプや滞空時間の長いターン、そしてブレない歌唱力は、地上波ドラマの視聴者に強烈なカルチャーショックを与えました。単なるパロディとして茶化すのではなく、本物のトップパフォーマーが120%の技術と熱量で「意味不明な状況」を演じ切るからこそ、唯一無二のエンターテインメントとして昇華されたのです。