実際にこの「最大9時間食べ放題」が導入された高円寺や名古屋、松戸などの店舗では、どのような光景が広がっているのでしょうか。SNS(旧Twitter)やグルメ掲示板、実際に店舗を訪れた利用者の体験談を検証すると、従来の焼肉ライクとは全く異なるユニークな利用実態が浮かび上がってきます。
現場から寄せられる生の声で最も多いのが、「制限時間がないことによる圧倒的な心理的ゆとり」を評価する意見です。「従来の90分食べ放題だと、ラストオーダーに追われて肉を急いで焼いて駆け込む作業になりがちだが、焼肉ライクの時間無制限なら、1枚ずつ丁寧に焼いて、お酒を飲みながらスマホで動画を見たり読書をしたりできる」「+390円の飲み放題をつけても約2,500円。昼から夕方まで『ひとり焼肉居酒屋』としてダラダラ過ごせる最高の空間」といった熱狂的な支持が集まっています。
一方で、リアルな現場目線で見えてきた課題もあります。それが「ピークタイムの待機列と回転率の低下」です。時間無制限であるがゆえに、11時の開店直後に入店した客が2時間〜4時間ほど滞在するケースが珍しくありません。そのため、12時〜13時のランチピーク時に通常の定食をサッと食べに来たビジネスパーソンが、食べ放題利用客で満席となった店内で待たされるという現象が一部店舗で発生しています。店舗側も食べ放題用の席数をコントロールするなどの対策を講じていますが、実施店舗へ足を運ぶ際は、11時の開店直後を狙うか、ランチピークが落ち着く14時以降に入店するのが最もスマートな攻略法となっています。