「柚子胡椒=緑色」というイメージが定着していますが、仕込む季節によって素材の組み合わせを変えられるのも自家製ならではの醍醐味です。
8月下旬から10月上旬に出回る青柚子と青唐辛子の組み合わせは、清涼感のある青々しいアロマと、キレのあるシャープな辛味が際立ちます。焼き鳥、刺身、冷製うどんなどに合わせると格別の引き締め役となります。
一方、11月から冬にかけて完熟する黄柚子と赤唐辛子を使用すると、見た目にも鮮烈な朱色の「赤柚子胡椒」に仕上がります。黄柚子の持つ甘く奥深い熟成香と、赤唐辛子のじんわり広がるコク深い辛味が調和し、水炊きやもつ鍋、豚汁といった冬の温かい鍋料理と抜群の相性を誇ります。作り方の基本工程や塩分濃度の比率はどちらも全く同じであるため、季節の移り変わりとともに2種類を仕込んで使い分けるのも一興です。