「道具が何も見当たらない」という非常時において、SNS上で大きな反響を呼んだのが警視庁警備部災害対策課が発信した「紙を折って栓を抜く」というテクニックです。
一見柔らかく強度のないチラシやコピー用紙(A4サイズ程度)、新聞紙であっても、幾重にも折りたたむことで驚くべき硬度を持つツールへと変貌します。
手順は極めてシンプルです。まず用紙を縦に細長く何度も折りたたみ、幅1.5cm〜2cm程度の硬い棒状にします。それをさらに中心で「V字」に強く二つ折りにします。このV字の折り目部分の先端は、木製スプーンに匹敵する硬さを持っています。この硬化した折り目を王冠のフチに下からあてがい、これまでと同様にテコの原理を利かせて一気に押し上げることで、王冠がパチンと外れます。身近な可燃物や紙類さえあれば開栓できるこの知恵は、まさに災害時の知恵として覚えておく価値があります。