今回の再整備をめぐり、岡山市は「民間事業者」と「一般利用者(市民)」の双方から徹底的な意見収集を行いました。日経BP『新・公民連携最前線』の2026年6月2日付の報道によると、市はまず民間事業者を対象としたサウンディング型市場調査を実施し、続く7月には山陽新聞(7月7日報)やKSB瀬戸内海放送(7月13日報)が伝えた通り、一般市民に向けたニーズ調査(市民アンケート)を展開しました。
この市民アンケートで特徴的だったのは、単に「今の公園の不満点」を聞くだけでなく、「国内外で参考になる魅力的なスポット(他県の成功している公園やレジャー施設)を教えてほしい」という設問が設けられた点です。市がいかに従来の枠組みにとらわれないリニューアルを模索しているかがうかがえます。
| 対象エリア・機能 | 現在の実態と課題 | 再整備構想・ニーズ調査でのアップデート方向性 |
|---|---|---|
| キャンプ場・バンガロー | 安価で利用しやすい反面、設備が古く初心者や女性・幼児連れにはハードルが高い。 | 高規格オートキャンプ化、手ぶらキャンプ・グランピング導入、水回り(トイレ・炊事棟)の洋式・温水化。 |
| レジャープール(ウォーターガーデン) | 造波プール等が人気だが夏季限定。機械設備の更新費用が重い。 | 夏季の水遊び需要を維持しつつ、オフシーズンも活用できる水上アクティビティや大型アスレチックへの再編も視野。 |
| 遊具・芝生広場(おもしろ広場等) | コンビネーション遊具はあるが、日除けや雨天時に遊べるスペースが不足。 | インクルーシブ遊具の導入、全天候型キッズスペースやカフェ併設の休憩拠点の整備。 |
| 飲食・物販・管理棟 | レストランの営業日・メニューが限定的で、滞在時間が短くなりがち。 | 地元・建部町産の食材(たけべ牛やジビエ、乳製品)を活かしたBBQ・カフェの常設化。 |
家族連れが最も関心を寄せているのは、キャンプ場とプール(ウォーターガーデン)の扱いです。既存の自然環境を壊すような大規模なコンクリートのテーマパーク化ではなく、林間サイトの木陰や地形をそのまま活かしながら、「電源付きサイトへの改修」「エアコン完備のコテージへの建て替え」「清潔なシャワールームの増設」といった、現代のファミリーキャンパーが求める実用的な設備アップデートが議論の中心となっています。