SNSやファンの間で「なぜチャッターフォンは普段話さないのか」「なぜいつもあんなに悲しそうなのか」という疑問がしばしば話題になります。実はここには、映画本編の短いカットにのみ刻まれた極めて過酷な裏設定が存在します。
サニーサイド保育園で長年暮らしてきたチャッターフォンは、乱暴な園児たちが集まる「イモムシ組」に置かれていました。映画の後半、ウッディたちの脱走計画がロッツォ側に露見した際、ゴミ箱の横に投げ出され、涙を流しながら「すまない、喋らざるを得なかったんだ…!」と詫びるシーンが描かれます。
注目すべきは、彼の本体と受話器をつなぐ紐(コード)が引きちぎられている点です。本来、子どもが引っ張って遊ぶためのコードを失った彼は自走できず、受話器を持ち上げてもらわなければ言葉を交わすことすらできません。ロッツォ一派による暴力的な尋問(拷問)を受け、仲間を守りきれなかった自責の念に苛まれる姿は、児童向けアニメーションの枠を超えたリアリズムと哀愁を漂わせています。