SNSやイラスト投稿コミュニティにおいて、「リスを描いたつもりがネズミになって家族に笑われた」「どうしても可愛く見えない」という声は後を絶ちません。手帳デコや日記の挿し絵でこの失敗が起きる原因を検証すると、共通する3つの盲点が浮かび上がってきます。
第1の盲点は「鼻先の尖らせすぎ」です。実物のリスはマズル(鼻口部)が前に出ていますが、ゆるキャラ風のデフォルメイラストで鼻先を尖らせて描くと、一気にネズミ特有の鋭利なシルエットになってしまいます。初心者向けデフォルメの鉄則は、「鼻先を尖らせず、平たい丸顔の中に小さな点として鼻を配置すること」です。
第2の盲点は「耳の大きさと配置」です。ネズミの耳は丸く頭の側面に大きく広がりますが、リスの耳は先端がやや尖った小さな楕円(または丸みを帯びた三角形)で、頭のてっぺん寄りにちょこんと並びます。耳を過剰に大きく描いてしまうと、ネズミやクマに見える原因になります。
そして第3の盲点が「背中のシマ模様の省略」です。シマリスをモチーフにする場合、背中としっぽに2〜3本の平行な縞ラインを入れるだけで、誰が見ても100%「リス」だと認識される視覚的記号が完成します。デフォルメのコツとは、細部をリアルにすることではなく、その動物を決定づける「象徴的な特徴」だけを抜き出して強調することなのです。