星野源の通算9枚目となるシングル『恋』は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の爆発的なヒットとともに日本中を席巻しました。契約結婚という特異な設定から始まり、互いの尊厳を探り合いながら関係性を紡いでいく主人公・森山みくり(新垣結衣)と津崎平匡(星野源)の姿は、多くの視聴者の共感を呼びました。
ドラマのエンディングを飾った「恋ダンス」は、振付師のMIKIKOが手掛けた愛らしくも洗練されたコレオグラフィーによって、YouTubeやSNSを中心に爆発的なバイラル効果を生み出しました。子どもから高齢者、教育現場や企業の忘年会に至るまで、誰もが体を揺らし、口ずさむ光景はまさに平成から令和へと移り変わる過渡期を代表する文化的トピックとなりました。しかし、その華やかな熱狂の底流には、星野源が長年抱き続けてきた「誰一人として取り残さないポップスを作りたい」という強烈なクリエイターシップが存在していました。