リアリティ番組『テラスハウス』への出演を経て注目を集めていたchayにとって、本作はアーティスト人生の大きな転換点でした。当時のインタビュー等で本人が振り返っている通り、月9主題歌という巨大なプレッシャーの中で、彼女は数十パターンに及ぶメロディと歌詞の推敲を繰り返しました。
当初のドラフトでは、より切ないバラードや内省的なアプローチも検討されていましたが、制作チームとの議論を重ねる中で「依子と巧の凸凹な関係を肯定できる、底抜けに晴れやかな曲にしよう」と方針を一本化。自身の内にあった「完璧主義ゆえに素直になれない一面」を赤裸々にさらけ出し、歌詞へと反映させたことで、単なるタイアップの枠を超えた生々しい説得力が宿りました。
モデルとしての華やかなイメージが先行しがちだったchayが、本格的なシンガーソングライター・メロディメーカーとして音楽業界から確固たる評価を勝ち取ったのは、まさにこの楽曲の緻密なソングライティングがあったからこそです。