事件から3年半が経過した2025年11月の「指名手配被疑者捜査強化月間」に際し、ABEMA TIMESなどの取材に応じた元刑事(秋山博康氏ら)は、なぜこれほど話題になっても逮捕に至らないのかについて、現場目線の鋭い指摘を行っています。
元刑事の証言で最も衝撃的なのは、「ネットやテレビを見ない層を含め、まだ八田容疑者の顔や事件自体を知らない人が世間には少なからずいる」という現実です。SNS上では「日本中で顔が知られている」と思われがちですが、日々忙しく働く人々や、ニュースに関心を持たない層、あるいは外国人コミュニティなどでは、隣に八田容疑者がいても気づかないケースが多々あります。
また、ネットやSNS(X・旧Twitter、5ちゃんねる、TikTokなど)では、「新宿の路上ライブの背景に映り込んでいる男がそっくりだ」「大阪の橋の上でチャリンコに乗っているのを見た」といった真偽不明の目撃情報や検証動画が定期的にバズを巻き起こしています。しかし、捜査現場のリアルな実態を見ると、こうした情報の9割以上は「他人の空似(誤認)」です。膨大な誤認情報の裏取りに捜査員のリソースが割かれる一方で、本当に決定的な「たった1件の核心情報」が埋もれてしまうジレンマを警察は抱えています。