相模原市中央区中央に店を構える「カレーの店 マボロシ」は、日本のスパイスカレーシーン黎明期から独自の道を切り拓いてきた孤高の名店です。一般的な「欧風カレー」とも、大阪発祥の「出汁スパイスカレー」とも一線を画し、インド料理の調理技法をベースにしながらも、店主の研ぎ澄まされた感性によって日本人の舌に深く突き刺さる“強烈なうま味と香り”を構築しています。
店内に足を踏み入れた瞬間、鼻腔を直撃するのは炒りたて・挽きたてのスパイスが放つ芳醇なアロマ。同店のカレーは、作り置きを温め直すのではなく、注文が入るごとに小鍋で一杯ずつスパイスの香りを立たせ、肉とグレービー(ソース)を極限まで調和させるスタイルを貫いています。この丁寧かつ一切の妥協を排したワンオペレーションに近い仕込み体制こそが、提供杯数を制限せざるを得ない理由であり、店名通り「マボロシ」と呼ばれる所以でもあります。