「平熱が35度台と低い人はがんや感染症にかかりやすいのか?」という疑問に対し、テレビ東京の医療番組『主治医が見つかる診療所(主治医の小部屋)』などの専門医解説では、体温と免疫力の密接な相関関係が一貫して指摘されています。健康な日本人の理想的な平熱は36.5度〜37.1度とされており、体温が1度下がると免疫機能は約30%低下し、基礎代謝も約12%落ち込むというのが医学界の定説です。
なぜ現代人に35度台の低体温が増えているのでしょうか。最大の原因は、デスクワーク中心の生活による「筋肉量の減少」と、空調の効いた室内で過ごすことによる「自律神経(体温調節機能)の乱れ」にあります。人間の体熱の約40%は骨格筋で産生されるため、運動不足は直ちに熱産生の低下を招きます。
さらに見逃せないのが、内臓の温度、すなわち深部体温の低下です。手足の先が冷える一般的な「末端冷え性」以上に深刻なのが、自覚症状のないまま内臓が冷え切る「隠れ冷え性(内臓型冷え性)」です。体温計の表面温度だけを一時的に摩擦やカイロで上げても健康上のメリットは一切なく、血液を巡らせて深部体温を引き上げることこそが、体温計の数値を根本から36度台後半へと安定させる唯一の方法です。