天理ラーメンの醍醐味を語る上で絶対に外せないのが、夜間限定で現れる「屋台」の存在です。実店舗の大型レストランとは異なり、青空の下、パイプ椅子に腰掛けてすする一杯には、他では味わえない風情があります。
代表的な聖地として全国に知られるのが、彩華ラーメン 屋台(プライスカット天理北店敷地内)です。夕暮れ時になるとスーパーの駐車場の一角に軽トラックを改造した屋台が設営され、大きな寸胴から白い湯気が立ち上ります。注文システムは独特で、まず屋台の会計口で注文を済ませて番号札(プラスチックの番号札)を受け取り、周辺のベンチや簡易テーブルで待機するスタイルです。
冬場の厳しい寒さの中で待つ時間は決して短くありませんが、運ばれてきた熱々の丼から立ち上る湯気を浴びながら、冷えた身体に熱いピリ辛スープを流し込む体験は、多くの愛好家から「屋台で食べてこそ本領発揮」と評されています。
対する天スタも、天理郵便局前などで長年親しまれてきた屋台営業の歴史を持ちます。店舗型の店舗展開が進んだ現在でも、夜間の屋台営業はブランドの原点として熱烈な支持を受けています。天スタの屋台では、注文ごとに中華鍋を豪快に振るう金属音と立ち上る炎が、深夜の通りに独特の活気を生み出しています。