物語初期では「里香が乙骨に執着するあまり、死後に呪いとなって憑りついた」と信じられていました。しかし、特級過呪怨霊・祈本里香を生み出した真の元凶は、彼女ではなく乙骨憂太自身でした。
小学校5年生の冬、里香は乙骨の目の前で交通事故に遭い、頭部を轢かれて即死します。あまりに突然の理不尽な死を前に、乙骨は無意識のうちに「死んじゃダメだ」と強く願ってしまいました。この瞬間、乙骨が潜在的に持っていた規格外の呪力が発動し、里香の魂を強制的に現世へ繋ぎ止めてしまったのです。
なぜ小学生の少年にそのような特級レベルの呪いを行使できたのか。その理由は彼の血統にありました。乙骨憂太は、五条悟と同じく日本三大怨霊のひとりである超大物呪術師・菅原道真の末裔だったのです。無尽蔵ともいえる呪力の素質を持った乙骨が、愛する人の死を拒絶して放った「縛り」こそが、特級過呪怨霊・祈本里香の正体でした。