かつて進研模試といえば、試験実施後や成績表(個人成績票)の返却時に、電話帳のように分厚い合格可能性判定基準の冊子が生徒一人ひとりに配布されるのが定番の風景でした。しかし現在、ベネッセコーポレーションは環境配慮と情報更新の迅速化を目的に、データのデジタル移行を完了させています。
現役の高校生が最新の合格ライン一覧を確認するための正規ルートは、主に以下の3つに集約されます。
1. ベネッセの学習支援サイト「マナビジョン」でのWeb確認
最も手軽かつ確実なのが、ベネッセが提供する高校生向け会員サイト「マナビジョン」(およびClassiなどの連携プラットフォーム)へのログインです。個人成績票に記載されているIDとパスワードを用いてログインすると、受験した模試の回次に応じた全国の国公立大学・私立大学の合格可能性判定基準(A〜E判定の偏差値および得点ボーダー)をPDFや検索画面で閲覧できます。
2. 高校の「進路指導室」に保管されている教員・生徒閲覧用冊子
「スマホの画面では一覧性が低く、複数の大学を比較しにくい」という受験生にとって、紙の冊子は依然として強力なツールです。生徒への全員配布はなくなったものの、各高校の進路指導室や学年主任のもとには、現在もベネッセから教員用資料および進路指導用の冊子が送付されています。昼休みや放課後に進路指導室へ足を運べば、過年度分を含めた分厚いデータブックを自由に閲覧・コピーできる高校が大半です。
3. フリマアプリやネット掲示板での入手に潜むリスク
メルカリやYahoo!オークションなどの二次流通市場では、模試終了後にこの合格ライン冊子が数百円〜数千円で出品されるケースが見られます。しかし、大学入試は学部・学科の新設や入試科目の変更、定員厳格化の緩和などによって毎年ボーダーラインが変動します。特に「高1・高2の7月模試」と「高3の10月記述模試」では算出基準が全く異なるため、古い年度や異なる回次の冊子を参考にすることは進路選択の誤りにつながります。