日々の炊事や洗濯、入浴などの水仕事は、絆創膏の粘着力を奪う最大の敵です。前述した切り込み絆創膏を施した上で、さらに防水性を強化したい場合は、薬局で購入できる指先用防水フィルムを上から重ねるか、調理や水洗いの間だけ「医療用指サック」を装着するのがもっとも確実で衛生的な防衛策です。
また、セルフケアで様子を見て良いケースと、ただちに医療機関(皮膚科または形成外科)を受診すべきケースの判断基準は明確に線引きする必要があります。
【受診判断のセルフチェックリスト】
以下に該当する症状がある場合、自己判断での応急処置を継続せず、専門医の診断を仰いでください。
- 拍動性の激しい痛み:爪の下がズキズキと脈打つように痛み、何かに軽く触れただけでも耐え難い激痛がある。
- 爪下血腫(そうかけっしゅ):爪の下に大量の内出血が溜まり、黒紫色に変色して爪が浮き上がっている。
- 細菌感染の兆候:爪の周囲が赤く腫れ上がり、患部が熱を持っている、または黄色い膿(うみ)が出ている。
- 爪母(根元の産生組織)の損傷:爪の甘皮より奥深くから縦に裂けており、今後生えてくる新しい爪が変形する懸念がある。
自己処置で完結できるのは、「出血が完全に止まっており、亀裂が爪先端の一部に留まっている状態」のみです。迷った際は悪化を防ぐためにも早めの受診が推奨されます。